こんにちは。
大阪市東成区・森ノ宮にある障がい福祉サービス事業所、サポートセンターららです。
「知的障がい」と聞くと、どんなイメージがあるでしょうか?
- 言葉の理解が遅い?
- 学習が苦手?
- 日常生活に支援が必要?
これらはすべて一部正しいのですが、知的障がいがあっても、工夫次第で自分らしい生活を送ることは十分に可能です。
今回は、福祉の現場で多く接する「知的障がいのある方」の支援について、具体的な生活の工夫・関わり方のヒント・制度の活用方法をわかりやすくお伝えします。
1. 知的障がいとは?|定義と特徴
知的障がいとは、発達期(18歳まで)に生じた知的機能の障がいと、それに伴う日常生活や社会生活での困難さを指します。
厚生労働省の定義では、次の2点がポイントです:
- 知的機能(IQ)の低さ(IQ70未満程度)
- 適応行動の困難さ(日常生活・人間関係・意思表示など)
つまり、単に学力だけでなく、「伝える」「選ぶ」「判断する」などの日常的な行動が苦手であることが特徴です。
2. 知的障がいのある方が直面する生活の困りごととは?
知的障がいのある方が日々の暮らしで困りやすいポイントには、以下のようなものがあります。
● コミュニケーションの難しさ
- 話すことはできても、説明や質問の意図が理解できないことがあります。
- 曖昧な表現や抽象的な言い回しは伝わりづらい。
● スケジュール管理や時間の把握が苦手
- 約束を忘れる/日付や曜日の感覚が曖昧
- 行動の切り替えに時間がかかる
● 金銭管理や買い物に不安がある
- お釣りの計算ができない
- 価格の高低を比べられない
● 感情のコントロールが難しい
- 環境の変化や予想外のことに混乱しやすい
- パニックや混乱が行動に出やすい
3. 暮らしを支える日常的な工夫
では、実際の生活の中でどんな支援や工夫が役立つのでしょうか?
福祉現場で実践されている具体的な工夫をご紹介します。
● 視覚的な情報で「わかりやすさ」をサポート
- 予定やルールを「文字+イラスト+色」で示す
- 時計ではなく「タイマー」や「砂時計」で時間を伝える
- トイレ・冷蔵庫・カバンなどにラベルを貼る
● ルーティンの確立
- 毎日の生活をできるだけ「決まった時間・順番」で行う
- 「朝ごはん → 歯磨き → 着替え → 出発」など、一連の流れを繰り返すことで安定感が生まれる
● 感情のクールダウン方法を準備
- 好きな音楽を聴く・クッションを抱く・静かな場所に移動するなど
- 本人が安心できる「気持ちの切り替えスイッチ」を見つけておく
4. サポートセンターららの支援実践から
サポートセンターららでは、知的障がいのある方に対して、次のような支援を日々行っています。
● 30代・男性利用者さん(軽度知的障がい)
- スーパーでの買い物支援
- 財布の中に「500円玉を2枚」「100円玉を5枚」など、計算しやすい組み合わせに工夫
- お釣りは一緒にその場で確認して、声かけで納得を促す

● 50代・女性利用者さん(中度知的障がい)
- 掃除と調理の支援を週2回
- 「今日のご飯は何にする?」と3択で提示することで、“選ぶ力”を大切に
- 「一緒に作ることで本人の自信にもつながっている」とご家族の声

こうした支援には、「できないことを補う」だけでなく、“できることを育てる”視点が重要です。
5. 知的障がいのある方が活用できる福祉制度
暮らしを支えるためには、福祉制度の利用も大きな助けになります。
● 障害福祉サービス(居宅介護・移動支援など)
- 掃除・調理・通院同行など、生活全般をサポート
- 移動支援で買い物・余暇活動も充実
● グループホーム(共同生活援助)
- 親元を離れて「自分のペースで生活したい」人向け
- スタッフの見守りがあるので安心
● 障害者手帳(療育手帳)
- 公共交通機関や各種施設の割引
- 所得税・住民税の控除や就労支援との連携にも
● 就労支援(就労継続支援A型・B型)
- 自分のペースで働ける環境で、スキルアップも可能
- ららでは、就労支援事業所への同行も実施しています

6. 家族・支援者ができること
知的障がいのある方の生活支援には、**「周囲の理解」**が何よりも重要です。
● 否定しない・急かさない
- ゆっくり説明し、本人のペースに合わせる
- 間違いや失敗は「できた部分」に注目して褒める
● 本人の「自己決定」を尊重する
- 支援者がすべてを決めるのではなく、選択肢を与えて選ばせる工夫を
- 小さな「自分で決めた」が自立への一歩に
7. よくある質問(Q&A)
Q. どのくらいの知的障がいから支援が受けられる?
→ 軽度でも、生活に困りごとがあれば支援の対象になります。
Q. 家族が一緒に住んでいても支援は受けられる?
→ 受けられます。家族の負担軽減のためにも活用できます。
Q. 将来的にグループホームへ移ることはできる?
→ 可能です。今は居宅支援を使いながら、段階的に自立を目指す支援も増えています。
8. まとめ|知的障がいがあっても、自分らしい暮らしはつくれる
知的障がいがあると、日常生活に少しの「困りごと」が生まれることがあります。
でも、その困りごとに合わせた支援や工夫があれば、安心して暮らすことができます。
- 工夫のある伝え方
- わかりやすい情報の提示
- 決まった生活リズムのサポート
サポートセンターららでは、**“その人のペースを大切にする支援”**を通じて、地域での暮らしを支えています。
ご本人はもちろん、ご家族や支援者の方も、一人で抱え込まずに、ぜひご相談ください。
所在地とお問い合わせ
- 事業所名:サポートセンターらら(合同会社たいよう)
- 住所:〒537-0025 大阪府大阪市東成区中道2丁目4-4 森ノ宮公園ビル402号室
- 電話番号:06-7161-2586
- サービス提供地域:大阪市中央区を中心に対応