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白い家のある緑の山
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「困っているように見えない」精神障がいのある方への理解を深めるブログ

こんにちは。
大阪市東成区・森ノ宮の障がい福祉サービス事業所、サポートセンターららです。

福祉や介護の現場では、支援の対象として明確に「目に見える困難」を抱えた方を想像される方が多いかもしれません。
ですが、実際には、

「普通に見えるのに、なんで福祉サービスを使っているの?」
「元気そうだけど、本当に支援が必要なの?」

というような、見た目では分かりにくい障がいが数多く存在します。

その代表格が、精神障がいです。

今回は、「困っているように見えない」精神障がいのある方の実態と、
私たち支援者や地域の人々がどのように理解と関わりを深めていけるのか、
具体的な事例を交えてお伝えします。

1. 精神障がいとは?「見えない障がい」の代表格

精神障がいとは、心の病気によって、思考・感情・行動・人間関係などに困難が生じる障がいです。
代表的な病名には以下があります:

  • 統合失調症
  • うつ病
  • 双極性障がい(躁うつ病)
  • パニック障がい・不安障がい
  • 発達障がいと併存する精神症状 など

これらの障がいは、身体的に目立つ症状がないことが多いため、外見からは判断しづらいのが特徴です。

また、体調が安定している時期には日常生活も問題なく送れることが多く、
「ふつうに見える」状態とのギャップが誤解や偏見を生みやすいのです。

2. 「元気そうに見える」ことが、逆に生きづらさに

精神障がいのある方からよく聞くのが、このような声です:

  • 「辛くても笑顔でいなきゃと思ってしまう」
  • 「しんどいって言ったら『見た目は元気そう』と返された」
  • 「本当はずっと頭の中が忙しくて、休めていない」

つまり、「見た目が元気」=「問題がない」と決めつけられてしまうことで、
本当の苦しさを誰にも打ち明けられない状況に追い込まれることもあります。

3. 見えない困難の具体例とは?

精神障がいのある方の困難さは、以下のような形で現れることがあります:

● 感情の浮き沈みが激しく、自己コントロールが難しい

→ 一見穏やかでも、内心は不安や怒りでいっぱいということも。

● 集中力や記憶力が続かず、仕事や家事が進まない

→ 「怠けている」と誤解されやすい典型的なサイン。

● 人混みや大きな音が極度に苦手

→ 外出が困難になる要因。支援での付き添いが必要なことも。

● 生活リズムが崩れやすく、昼夜逆転に

→ 自律した生活が難しいため、支援の手助けが欠かせません。

4. サポートセンターららでの支援事例

サポートセンターららでは、精神障がいのある方々の**“見えない困難”に寄り添う支援**を大切にしています。

【事例①】30代・男性(統合失調症)

  • 外見は穏やかで、初対面では「支援が必要なの?」と聞かれるほど。
  • 実は頭の中で絶えず“声が聞こえる”幻聴があり、日常生活は常に疲労状態。
  • 支援では「買い物リストの整理」「家事の段取り」などを一緒に行い、頭の中を軽くするお手伝いを実施。

【事例②】50代・女性(うつ病)

  • 外出時は笑顔で会話も可能。ただし、その反動で帰宅後に寝込んでしまうことも。
  • 支援では「外出前に予定の確認」「短時間だけの同行支援」など、本人のエネルギーに合わせた支援計画を作成。

5. 精神障がいと“見た目の元気さ”のギャップをどう理解するか?

このギャップを理解する上で有効なのが、近年注目されている概念、
「インビジブル・ディスアビリティ(Invisible Disability)」=見えない障がいです。

たとえば、人気俳優の【マライア・キャリー】さんは、
自身が双極性障がいであることをカミングアウトした際、
「ずっと完璧に見えるよう振る舞っていたけど、実は辛かった」と語っています。

これはまさに、「見た目は元気」に隠れた苦しさを象徴する言葉です。

6. 支援者・周囲の人ができる配慮とは?

見た目では分からない障がいに対しては、「まず信じる」ことが第一歩です。

● 本人の言葉や様子を“否定しない”

  • 「本当にしんどいの?」
  • 「もっと頑張れば?」

こうした言葉は、支援ではなく心のブレーキになってしまいます。

● 無理に励まさず、「選択肢」を一緒に考える

  • 「今日はどうしたい?」
  • 「一緒にやってみようか?」

こうした声かけが、本人のエネルギーに合わせた関わりになります。

● 見守りや同行支援など、目立たないサポートを活用する

  • 買い物や外出に付き添う「移動支援」
  • 掃除や調理を一緒に行う「居宅介護」

サポートセンターららでは、**“頑張らなくていい支援”**を心がけています。

7. 利用できる福祉制度

精神障がいのある方でも、下記の制度を通じて安心した暮らしをサポートできます。

● 障害福祉サービス

  • 居宅介護、重度訪問介護、同行援護、移動支援など
  • 日常生活や外出・人との関わりをサポート

精神障害者保健福祉手帳

  • 交通費や公共施設の割引
  • 就労支援や所得控除などのメリット

● 自立支援医療(精神通院)

  • 医療費の自己負担が原則1割に

8. よくある質問(Q&A)

Q. 精神障がいでも「見た目が元気」なら支援はいらない?
→ 外見だけでは判断できません。支援の必要性は、生活の困難さで判断します。

Q. 家族や職場に説明が難しいときは?
→ 相談支援専門員や事業所が第三者的に説明を補助できます。

Q. 周囲に精神障がいの方がいるけど、どう接していいか分からない…
→ 「見守り」「肯定的な声かけ」「ペースに合わせた関わり」を意識すると良いです。

9. まとめ|“見えない苦しさ”に、想像力と優しさを

「困っているように見えない」=「困っていない」ではありません。
私たち支援者、そして地域に暮らす一人ひとりが、

  • 表面だけで判断しない
  • 無理に変えようとしない
  • 必要なときにそっと手を差し伸べる

そんな**“ちょうどいい距離感の支援”**が、精神障がいのある方の生きづらさを和らげます。

サポートセンターららでは、利用者一人ひとりの内面に寄り添いながら、
「見えない障がい」と共に生きる暮らしを支えています。

所在地とお問い合わせ

  • 事業所名:サポートセンターらら(合同会社たいよう)
  • 住所:〒537-0025 大阪府大阪市東成区中道2丁目4-4 森ノ宮公園ビル402号室
  • 電話番号:06-7161-2586
  • サービス提供地域:大阪市中央区を中心に対応

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