目次
- 1. 障害者総合支援法とは?基本の「き」を知ろう
- 2. 制度の対象となる人は?精神・知的・身体に加えて難病も
- 3. どんなサービスが受けられるの?
- 4. 申請方法は?どうやってサービスを受けるの?
- 5. 制度の仕組みがどう暮らしに影響しているの?
- 6. 制度の限界と課題は?
- 7. 制度を使ってみたいけど…まずどうしたら?
- 8. 現場からの声|サポートセンターららの支援事例
- 9. まとめ|障害者総合支援法は、地域での「普通の暮らし」を支える法律
こんにちは。
大阪市東成区・森ノ宮にある障がい福祉サービス事業所、サポートセンターららです。
福祉サービスに関わる上で欠かせない法律、「障害者総合支援法」。
名前は聞いたことあるけど、「内容まではよくわからない…」という方も多いのではないでしょうか?
今回はこの法律について、
- なぜできたの?
- どんなサービスが受けられるの?
- 自分の生活とどう関わっているの?
という疑問に答えながら、制度の仕組みと暮らしへの影響をわかりやすく解説します!
1. 障害者総合支援法とは?基本の「き」を知ろう
障害者総合支援法(しょうがいしゃそうごうしえんほう)は、障がいのある人が地域で安心して暮らせるよう、福祉サービスや相談支援を提供するための法律です。
もともとは2006年に施行された「障害者自立支援法」が前身で、利用者の負担が大きいなどの問題点を見直し、2013年4月にこの法律がスタートしました。
この法律のポイントは3つ:
- すべての障がい者に対象が広がった(難病も含む)
- 本人の希望に沿った支援が重視されるようになった
- 地域で自立した暮らしを支える仕組みになった
2. 制度の対象となる人は?精神・知的・身体に加えて難病も
障害者総合支援法では、以下のような方が対象になります。
- 身体障がい者(肢体不自由、視覚・聴覚障がいなど)
- 知的障がい者
- 精神障がい者(統合失調症、うつ病、パニック障がいなど)
- 発達障がい者(ASD、ADHDなど)
- 特定の難病を抱える人(パーキンソン病、ALSなど)
たとえば、作家の東田直樹さんは重度の自閉症を抱えながら、著書『自閉症の僕が跳びはねる理由』で多くの人に発達障がいへの理解を広めました。
このように、見た目では分かりにくい障がいも含め、支援の幅が広がっています。
3. どんなサービスが受けられるの?
障害者総合支援法に基づく福祉サービスは、「介護給付」と「訓練等給付」に大きく分けられます。
◎ 介護給付(生活の介助を中心としたサービス)
- 居宅介護(家事や身の回りのサポート)
- 重度訪問介護(医療的ケア・見守りを含む支援)
- 同行援護(視覚障がい者の外出支援)
- 行動援護(知的・精神障がいのある人への行動サポート)
- 短期入所(ショートステイ)
◎ 訓練等給付(社会生活への参加や就労を目指す支援)
- 生活介護(通所施設での支援)
- 就労継続支援A型・B型(障がい者の働く場の提供)
- 自立訓練(生活能力や就労スキルの訓練)
- 就労移行支援(一般企業への就職支援)
つまり、生活・移動・働くことまでをトータルで支える制度なんです。
4. 申請方法は?どうやってサービスを受けるの?
サービスを利用するには、まず自治体へ申請を行い、「受給者証」を取得する必要があります。
申請の流れは以下のとおり:
- 市役所の障がい福祉窓口へ相談(大阪市中央区役所など)
- 「計画相談支援事業所」にて面談
- サービス等利用計画の作成
- 支給決定(受給者証が届く)
- 希望する福祉サービス事業所と契約
サポートセンターららのような事業所では、相談支援事業所と連携しながら、申請から利用開始までしっかりサポートします。
5. 制度の仕組みがどう暮らしに影響しているの?
この法律があることで、私たちの暮らしに次のような変化や安心がもたらされています。
- 地域で暮らす選択肢が広がった
- 社会参加がしやすくなった
- 本人の希望が重視されるように
6. 制度の限界と課題は?
一方で、障害者総合支援法にもいくつかの課題があります。
- 人手不足(特に女性ヘルパーや重度訪問介護の有資格者)
- 地域間のサービス格差
- 利用者が制度を知らない・手続きが難しい
たとえばサポートセンターららでは、女性利用者の増加に伴い、同性介助に対応できる女性ヘルパーの確保が急務となっています。
また、NPOから独立したばかりの事業所として、有資格者の育成や採用も今後の大きな課題です。
7. 制度を使ってみたいけど…まずどうしたら?
「ちょっと気になるけど、自分で動くのは不安…」という方、まずは相談支援事業所または地域の福祉窓口に連絡してみましょう。
サポートセンターららでは、受給者証の取得やサービス利用に向けた相談も受け付けています。
無理に契約をすすめることはなく、「聞くだけ」「相談だけ」でもOKです。
8. 現場からの声|サポートセンターららの支援事例
実際にこの法律に基づいて、ららではこんな支援を行っています:
- 60代男性(精神障がい)に対し、週3回の居宅介護で掃除・調理サポート
- 視覚障がいのある女性との同行援護での外出(病院・役所・買い物)
- 知的障がいのある30代男性と、毎週映画館へ移動支援
これらの支援は、すべて障害者総合支援法があるからこそ実現しています。
9. まとめ|障害者総合支援法は、地域での「普通の暮らし」を支える法律
障害者総合支援法は、「特別な人のための制度」ではありません。
地域で、誰もが「自分らしく暮らす」ための土台として、とても大切な法律です。
- 精神や知的・身体障がいがある方
- 難病で日常生活に支援が必要な方
- 外に出るきっかけが欲しい方
どんな方でも、一歩踏み出すことで支援の輪につながるチャンスがあります。

所在地とお問い合わせ
- 事業所名:サポートセンターらら(合同会社たいよう)
- 住所:〒537-0025 大阪府大阪市東成区中道2丁目4-4 森ノ宮公園ビル402号室
- 電話番号:06-7161-2586
- サービス提供地域:大阪市中央区を中心に対応